‘高校生’
空からのシャウト
2012-04-12
nao
nao
涼しくてもセミは鳴く。
高校二年生の夏休みが終わり、皮膚にガスバーナーの炎でも当てられていたのではないかと思えるような熱気は消え去って、代わりに秋の空気が肌をくすぐる。それでもセミが不愉快な演奏を繰り広げているのを眺めていると、そんなフレーズが浮かび上がった。どうも僕のなかでセミというのは、蒸し暑い太陽光のもとでしか鳴かないかのような印象があったので、季節外れのセミに意表をつかれたのだ。 (>>続きを読む)